大阪ブルーノートにオスカー・ピーターソンを聴きに行ってまいりました。
私は非常に出不精で特に大阪は右も左も分かりません。分かるのは大阪駅だけ、
という田舎ものでして、電車に乗るのも1年振りぐらいだと思います。
大都会以外は車でどこでも行けるのですが 雑踏と迷路のような地下街が苦手
なのです。神戸 三宮周辺が 私にとって丁度いい キャパシティーなのでしょう。
そんな私が 一度は聴いておかなくてはと ミ− ハ−なノリで行ったのです。
またまた 今回も若者で一杯 20代の男女がひしめきあって、熱気ムンムン、
白髪まじりが30%ぐらいでしょう また、30代、40代が非常に少ない、
この現象は どのように理解すればいいのでしょうか???
私の後に座っていた お嬢様に「失礼ですが お幾つですか?」と聞いてみま
した。23才で音大を卒業して クラシックからジャズに変わったとの事、
6/28 高校生ピアニスト松永 貴志 にも聴きにくるらしく ビックリ、
私はまだ松永くんのピアノを聴いた事はないのですが、レフト・アローンで
御会いして、少しお話をした時、とても素直で好青年だという印象があるので
すが、この若者達をジャズに駆り立てる起動力のひとつとなっているのかと、
松永くんの偉大さと若者のパワーを自分の耳で確かめたい衝動にかられました。

 本題のオスカー・ピーターソン 車イスでの登場 ステージに上がってから
ピアノの前までやっと歩ける・・・痛々しい感じですが にこっと笑った顔を
見せてくれた時、オスカー・ピーターソンだ と嬉しさの中に安堵感を感じま
した。ニ−ルス・ヘニング・オルステッド・ペダーソン(b)/ ウルフ・ヴァ
ーキニアス(g)/ マーティン・ドリュー(d)のメンバーです。
演奏内容はあえて 紹介いたしません。
このメンバーと御高齢を考えると皆さん 御想像いただけると思います。
でも、やはりオスカー・ピーターソンならでは の演奏はしてくれました。
右手の中指の指先にバンドエイドが巻いてありましたが 怪我でもされたので
しょうか? でも支障なく指はよく動き 相変わらず 鍵盤を撫でると言うより
手首から動かしながら転がしてくれます。左手はあまり動きません。鍵盤の上に
のせて 少しだけ押さえて リズムをとっているように見えたのですが・・・
それを見て バカな私は左手がなくても 右手だけオスカーピーターソンの
コピーをすれば 私もピーターソン・・・夢ではないかも??なんて事はない。
あのオスカー・ピーターソンの楽譜がよめるわけないや〜と 夢もやぶれ!
こつこつ練習するしかないか・・・夢の中だけ私はピーターソン。

                         2003.06.13
                         Black Coffee