2003年5月8日 「三原 色」 色の三原色(という表現も変なのだけれ ど)を御存じの方は多いと思います。

「知ってるよ」って云われる方の殆どが「赤と青と黄色でしょう」と、 おっしゃる。はい、それは、決して間違いではありませんが、どんな赤?どんな 青でどんな黄色?

この場合の赤は殆ど一般的に云われている濃いピンク、青はグリーンに 近い水色、黄色だけがふつうに黄色と云われている物に近いのです。

実際はマゼンタ(赤)シアン(青)イエロー(黄)と云う色なのでして、小学 校から教えられる色の三原色なのです。この三つの色の絵の具をぐじゅぐじゅと 混ぜると、えも言えないどどめ色グレーが出来上がります。本来なら黒になるべ き物なのですがなりません。

で、商業印刷物は、スミといわれるk版を使って先の三色プラスで真っ 黒けをつくり出す訳です。

もう一つの、三原色が「光の三原色」と云われていた物で、学校教育は このあたりから間違いが始まっていた。(かといって、学校教育を問題にする訳 ではなく、おそらく誰も当時は分からずに教えていた)

人間がものを見ている時に、どんなふうになっているかと云うと、必ず 光があたっている。反射光や光源そのものの色を見ている訳で、真っ暗はもちろ ん薄明かりの中では、人間は色が分かりません。どんなに鮮やかな赤でも黄色で も、夜中、窓から差し込む月明かりの中ではグレーに見えます。ちょっと、難し くなってきましたが、続きは来週。

写真は大阪桜川にて