このコラムコーナーの先輩、 「hitorigoto」のJim Chinさんから、コラムの中でメッセージをもらいました。 「マドレーヌ寺院の....」のコメントですが、いただいた時には、すでに帰国し ていて、いきたくても、もう、地球の裏側のお話になっていました。

 食事はどこにいてもするもので、パリでももちろん食べていました が、「レストラン」で「ランチ」なんて大胆な事は、とてもじゃないが、貧乏旅 行の身の上ではそうそうできません。殆ど毎日街角でテイクアウトのサンドイッ チを買って食べていました。

 それでも、今回たった一度豪華なランチを食べました。同行していた カメラマンの相方(ほんとは、彼の仕事にわたしが、同行していた)が、なんと 「エスカルゴ」を食べたいとのたまわったのです。そんなん、別に高い金だして わざわざたべんでも、本日のランチでよろしいやんと、ケチなわたしは止めたの ですが、どうしても、「エスカルゴ」と「ムール貝」を食べたいといいだし、こ のうえ、「ムール貝」までは一寸堪忍。わかりやした、お供いたしゃしょうと、 Les Hallsにある専門店、名前もまんまの「レスカルゴ」に。

 御注文はどういたしましょうと言われても、「エスカルゴ」食べに来 てんねんから「エスカルゴ」と「ビール」(ほんとはワインにしたかったのだ が、メニューを見て即座にビールにした)を注文。しばらくして出てきたのは1ダ ース(当然12個です)のエスカルゴとバスケットに入ったパンとビール。

 初めて食べた訳ではありません。何度か食べていて、大好物ではない けども、好きなほうですが、でも普通4つか5つでしょ。それも一人でひと皿をま るごと食べることなんてない。

 それを12個は、はっきりいって飽きます。私達が注文したガーリック 味だけじゃなくブルーチーズ味とか、なんとか味をいろいろ混ぜて、1ダースち ょうだい、って言えば良かったと思いますが、そんなことがフランス語で言える なら、違う物を注文してたでしょう。お代はお一人様30ユーロでございました。

写真は「レスカルゴ」の「エスカルゴ」

2003年6月5日「1ダースは