2003年7月13日「グローバル」  いよいよマジック点灯 ということで、阪神タイガースの話題かと、思わせながら、全く関係のない話 に。このところ、とは言え何年?か前から疑問がありました。「落書き」です。

 うーんと古い記憶をたどれば、幼少のみぎり (も う、しっかりとおっさんになってしまった私にも可愛い少年時代はあったのだ) 今はただの老婆となってしまったお母んに手をひかれ市場なんぞに買い物に行く 途中、土塀に悪戯書きが描いてありました。

 ま、古典的なもので「相合傘」。これは幼いなが らに何となく解りますし、母も「誰々ちゃんは誰子ちゃんが好きなんやろね」と か言ってちゃんと説明してくれたのですが、東京都のマークみたいなものとかに は「さあ、なんやろ」といってしらばっくれていました。

 ××ポとかとか描いてあると、男の子なので理解で きるけれど、○○コは母にいくらきいても無視されました。今思えば説明されても 「かなんなー」っていう感じでしょう。土塀や板塀には、落書きするなと必ず書 いてあって、なぜか右側の下の方に、鳥居の絵と「小便するな!」は定番。

 このスタイルは昭和を貫き、平成に入っても暴ヤ ンたちがスプレーを使って、「○○参上」とか書きだしたが、落書きそのものは、 ま、時代はこんなもんじゃろ、みたいな感覚だったのに。21世紀に入ったころか ら落書きの質が変わってきた。

 妙にデザインぽい、なんとなくサインのようにも 見えるものばかりになってきた。ずーっと不思議でしょうがなかったのだが、パ リ (すんません、また、パリネタです) に行って驚きました。日本と同じ落書き がいたるところにありました。落書きまでグローバルなものとなり「流行」が あったのだと。

 落書きとはいえパリでも日本でも上手い下手は一 目瞭然。もっと腕を磨きなさい。アートはストリートから生まれる。

写真上はパリのメト ロで、下は神戸阪急三宮高架下。