2004年1月09日

「BSE」

 あけましてお めでとうございます。ふと気がつくと年が変わっておりました。一月以上もさ ぼっていたことになります。でも、なくなってしまった訳では無いので、今年も このペースで進むのかな?と思いながら新年第一号を書いています。
 さて、今回の話題はBSEにしました。新年早々あまりふさわしくないテーマか とも思いましたが、このテーマに関しては身内の者が多少ならず関係しているの で、選びました。
 わたしの実兄は某食品会社の取締役で、米国産の牛肉を扱っています。前回の BSE問題の時は、米国産は大丈夫と云う事で輸入状態はなんら問題なかったので すが、売り上げは極端に落ち込んだそうです。街中では焼肉屋さんがどんどん店 を閉めていったこともありました。しかしそれなりの月日が経つうちに世間は BSE騒動を遠い昔のように思ったのか(実はつい最近のことなのだけれど)兄の会 社の売り上げも以前の状態を取り戻し、なんとかいい新年を迎えられるかと思っ ていた矢先に米国でBSE牛が発見され、今回の問題になってしまった訳です。元 旦に兄と電話で少し話をしましたが、「えらいクリスマスプレゼントやった」と 冗談を云っていました。しかし在庫はもうすぐ底をつくそうです、このまま続く と会社の存続さえ危なくなります。
 結局は問題の牛はカナダ産であったので大丈夫と云う事になりそうなのです が、今日の時点でも政府からの特使達は安全性を第一に考え早急に輸入解禁には しないようです。もし、このままの状態が続き食肉輸入会社がバタバタと倒産し ていったら、政府はかっての銀行問題の時のように公的資金を導入するつもりな のでしょうか。
 きのうスーパーマーケットに買い物に行きました。牛肉売り場には国産と豪州 産の物しか置いてありません。以前は米国産も当然ありましたし、最も多かった ようにも記憶しています。売り控えなのでしょうが、在庫はどうなったのでしょ う。わたしはそんな事を考えながらいつものように、兄の会社のモツ鍋のパック を買い物かごに放り込みました。我が家は冬場は殆ど毎日鍋料理で週一回はモツ 鍋です。家に帰ってじっくりと袋の文字を読んでみましたが、そこにはしっかり と米国産牛腸と書いてありました。これは売り控えしないのかと不思議な気持ち でしたが、いつものようにおいしくモツ鍋をいただきました。

 写真はShenzhenにて、今年の事務所の年賀状です